宇田川 愛

 

Ai Udagawa

developing Utopia


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"Kagome Kagome " /アクリル、シルク  acryl on silk



2009.3.7 (sat) - 2009.3.28 (sat) 12:00-19:00

*日・祝・月曜は休廊

会場: KIDO Press ビューイングルーム

*****Opening Reception 3.7(sat) 18:00-20:00*****



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<<作家プロフィール>>
宇田川 愛
1979年 東京生まれ
1999-2003年    東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻
2003-2004年      東京芸術大学大学院版画研究科
2005-2008年    国立カールスルーエ芸術大学絵画科

Ai Udagawa                                                                                    
Born 1979  in Tokyo
1999-2003 Tokyo National University of Fine Arts and Music, B.F.A.
2003-2004 Tokyo National University of Fine Arts and Music, M.F.A.
2005-2008 Staatliche Akademie der Bildenden Kuenste Karlsruhe

 

 

<<作家コメント>>
 制作の上で主題としているのは、想像の世界に広がる理想郷のような場所を描くことです。
その世界を内から外からあらゆる角度から描くことで、想像は循環し、再び世界は拡がり続けていきます。

 そういった題材を扱う中、ドイツでの生活は私に大きな変化をもたらしました。
そこでは人間が、自然と上手に共生し守られた生活の中で圧倒的な自然の強さを身近に感じる事ができました。
 朝方、うんと冷え込んで、昼間気温が上がった時に濃い霧が立ち込めることがありました。
厚い雲の向こうから届く弱い陽の光りが、空中の水滴にぶつかって乱反射し、大気をぼんやりと妖艶な光で包み込んでいた情景が、目に焼きついています。
 それはなんとも言えず美しく、あたかも目にしている世界そのものが描かれたキャンバスの中かと見まごうかのようでした。
作品の支持体にシルクを用いるようになったのも、そのような体験が幾度があった頃からでした。

 想像の中にしか存在しえないはずの世界が、ある日現実の世界と一部で繋がっていて、霧の濃くでた日の川岸などへ出向いてみると、
ふと発見してしまったりするのではないかという淡い期待を心の何処かに持ち続け、これからも描いていきます。