KP print show vol.5    

Kae Higuchi O JUN Ryoko Kimura


2011.1.22 Sat. - 2.26 Sat. 12:00 -19:00

Closed on Sunday, Monday and public holidays
 




higuchi

樋口佳絵 Kae Higuchi "答えのかかれた紙" / etching 2010

 

 

ojun

O JUN "種を蒔く人・男 a seeding man " / etching, white ground 2010

 

 

kimura

木村了子 Roko Kimura "菊福図 Chrysanthemum " / etching 2009

 

<展覧会と作家の紹介>

 これまで、キドプレスで展覧会を行いました樋口佳絵、O JUN、木村了子 3名の作家による、グループ展を開催いたします。
いずれも2009年〜2010年に制作発表された新作版画となっております。それぞれの代表作を一堂に会しますこの機会に、見逃してしまったあの作家の作品や、もう一度見てみたいあの作品などを、是非ご高覧ください。

 

樋口 佳絵 / Kae Higuchi
宮城県仙台市出身
2010 KIDO Press 個展
2007 VOCA展2007 出展 上野の森美術館
2005 宮城県芸術選奨新人賞 受賞
2001 上野の森美術館大賞展 上野の森美術館('99、'00 )

不思議な空間にたたずむこども達の姿。そのしぐさからは、あどけなさや素直さを感じ、また表情からは、時に悲しげで時にユーモラスな彼らの心の一片を伺い知る事ができます。
またどのシーンも、記憶の遠く何処かに刻まれている様な、懐かしさを覚える事でしょう。
これまで多く描かれてきた油彩画やテンペラ画による、柔和で繊細なタッチや、温かな色づかい、大胆な構成を活かし、魅力的に銅版画へ昇華させました。
また、銅版画ならではの腐食の偶発性がもたらすマチエールや、アクアチントの染み込む様な墨の色などもまた、作品に新たな彩りを添えました。



O JUN
1956 東京に生まれる
1982 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
1984-1985 バルセロナ(スペイン)に滞在
1990-1994 デュッセルドルフ(ドイツ)に滞在
2007 文化庁芸術家在外研修員としてブエノスアイレス(アルゼンチン)に滞在
2009より 東京藝術大学美術学部油画科准教授
現在  東京に在住・制作する

2010 個展「星はなんでも知っている」 KIDO Press
    個展「O JUNの山」ミヅマアートギャラリー
   「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」国立国際美術館(大阪)
   「アーティストファイル2010」国立新美術館
   「入り口はこちら、なにがみえる?」(MOTコレクション)東京都現代美術館  
2009 個展「JEDNOM OLOVKOM 一本の鉛筆から」ブェリュニュス現代美術館(リトアニア)
2008 個展「眼の、前に」公開制作 府中市美術館 など

O JUNの作品は、ユーモラスに、時にアイロニカルにシリアスなテーマを暗示しています。
しかし追求された画面の平面性によってか、それらは実に軽快に私たちの眼に飛び込んできます。
新作銅版画は、ホワイトグランドを用いた筆のストロークが美しい、OJUNならではの作品となりました。

 

木村了子 / Ryoko Kimura
1971 京都に生まれる
1997 東京都藝術大学大学院修士課程壁画専攻 修了

2010 「Le Japon Vintage et Contemporian」Galerie Vanessa Rau(パリ)
    「GOLD EXPERIENCE〜日韓現代金箔絵画」Hyun Gallery(ソウル)
    「第六屆 漢字文化節 「漢字弄潮」當代藝術展」(台北 台湾)
    個展「木村了子式:婚活 Date ? 双六 Start!」KIDO Press
2009  個展「Born to be wild 目覚めろ、野生!」(布査國際當代藝術空間 台北、三潴画廊 北京)
2008  個展「Prince Come True」(布査國際當代藝術空間 台北)

木村了子は、現代に生きる女性ならではの視点で捉えた「エロス」、またはその対象としての人物を描きます。
古典的な技法を用いて表現されるのは、現代の若者の心情や、現代社会の風潮などです。
クラシックをとコンテンポラリーの混在した世界に生まれる鮮やかなコントラストこそ、木村了子の作品の魅力です。
今回、豊かな表現力と確かな描写力によって、美しいエッチングと多色刷りのリトグラフを制作しました。